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五月の風はいつも希望に満ちて 萩原 朔太郎の「旅上」の詩を思い浮かべます。 ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し せめては新しき背広をきて きままなる旅にいでてみん 汽車が山道をゆくとき みづいろの窓によりかかりて われひとりうれしきことをおもはむ 五月の朝のしののめ うら若草のもえいづる心まかせに この詩のその余韻に浸りつつ、きままなる想像の列車に何度乗ったことでしょう みづいろの窓という響きが何ともいえず心にしみるようです。 ヨガでは、なるべく頭を休めて身体の感覚を優先させましょうとクラスでリーディングしながらも、 みずいろの窓に寄りかかる私は、たいそうロマンチックでなかなか詩人で、しかもセンチメンタルな表情なのです。 頭はぼんやりしつつ、どこか身体はふんわりと飛んでしまい、瞑想でも妄想でも想像でもない水色の世界に棲む住人です。 その世界の淵はみづいろ ブランコもみずいろ そして意識は沈黙が支配しながらも、どこまでも永遠なる魂の旅を感じています。 ヨガは深い深い旅の世界の塗り絵のように、幾重にも限界を越えてゆく世界です。 みなさまにお伝えしたいことは、新しい背広を着ることではなく、古い背広を脱ぎ捨てていただくことから始まります。 ヨガチーフインストラクター 藤田京子 |
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